妊娠中の家事ってどうしてますか?
特につわりで体が思うように動かない時、いつも通りに家事をやるのは無理な話です。
今回はつわり中に料理ができなくなった私が、夫に家事を丸投げしてみた結果をお話しします。

- ほぼ全ての家事を1人でやっている
- 妊娠してからも夫は変わらず or たまにお手伝いする程度
- つわりで家事がつらい
- 出産後の家事と育児の両立が不安
こんな妊婦さんの悩みを解決します。
私も以前は本業+ライター+家事で、
実質「丸1日休み」なんてありませんでした。
夫はちょっと手伝ってくれる程度で、休みの日はゴロゴロ。
でも、妊娠してから

このままだと、出産後に家事と育児のワンオペで爆発しそう…
と思うようになりました。

出産後、本当に大変になったら、さすがの旦那も変わってくれるはず
なんて期待してたら、大変なことになりますよ!
旦那さんの意識を変えるなら、妊娠中がチャンスです。
妊娠中、夫に家事を任せる時のポイントや、家事を任せるメリットをまとめました。
- 妊娠中の家事は旦那に任せるべき
- 妊娠中に家事を旦那に任せるメリット
- 旦那に家事を任せる時のポイント
妊娠したら家事は旦那に任せてみるべき!そのワケは?
妊娠中に家事を旦那に任せるのは
【おすすめ】というよりも、【やるべき】です。
主な理由は次の3つ。
- 妊娠中に我慢やストレスは禁物
- つわり中は「できないことはできない」
- 急な入院の可能性もある
ひとつずつ説明しますね。
妊娠中に我慢やストレスは禁物
言うまでもなく、妊娠中はできるだけストレスのない生活を送る必要があります。
妊婦さんはただでさえ、体の急激な変化やホルモンの影響によってストレスを感じやすいんです。
ストレスを溜め込むと、
子宮の収縮や血行不良の原因になります。
その結果、
- 早産や胎児の発育不全の原因になる
- 後期流産のリスクが高まる
- 子どもが情緒不安定になりやすい
などの悪影響があるのです。
妊娠中、つらいのを我慢して家事を続けてしまうと、
取り返しのつかないことになるかもしれません。
旦那さんにもストレスの影響を伝え、早めに意識を変えてもらいましょう。
つわりでしんどい妊婦に家事の負担を強いるのは、妻への暴力、子どもへの虐待です。
つわり中は「できないことはできない」
つわりの程度には個人差がありますが、軽症でも多少の不調は起こります。
気持ちの上では
「家事は私がやらないと」
と思っても、体が思うように動きません。
できないことは、できないんです!
甘えでもないし、なまけてるわけでもありません!
私は2ヶ月ほど続いたつわりの間、
吐いた回数は10回未満。
つわりが軽い方だったと思います。
それでも、冷蔵庫のニオイが苦手になり、
料理などの立ちっぱなしの作業がつらくなりました。
最初は無理やり料理してましたが、準備が終わる頃にはぐったり…
せっかく作ったご飯はしんどくて食べられませんでした。
無理して家事を続けても、大切な赤ちゃんに悪影響を与えるだけですよ。
急な入院の可能性もある
妊娠中は本当に何が起きるかわかりません。
切迫流産や切迫早産になっていても、全く自覚症状がない場合もあります。
いつも通り妊婦健診を受けて、
その後買い物して帰ろうと思っていると

切迫早産だね。すぐに入院して!
と言われる可能性だってあるんです。
そんな時、家事を自分1人でやっている妊婦さんは

旦那の晩御飯どうしよう!
洗濯物たまっちゃうかな……
帰ってくる頃には家が荒れてるかも
など、家のことばかり心配してしまうでしょう。
本当に心配すべきなのは、自分自身の体と赤ちゃんの命です。
私も超健康体で妊娠の経過も良好だったのに、
妊娠8ヶ月最終日の健診で突然、
切迫早産と診断されました。
無理しないように気をつけていたはずだったのに……。
夕方までに入院しなければならず、準備時間は2時間弱。
これでもし、自分1人で家事をやっていたら……と想像してゾッとしました。
きっと、夫の晩ご飯を用意したり、
帰宅後にやる予定だった家事を済ませたりして、
入院の準備どころではなかったでしょう。
入院中は洗濯物も家族にお願いするしかありません。
旦那が洗濯も1人でできない人だったら、どうしますか?
もしもの時に備えて、旦那さんに家事を任せられるようにしておきましょう。
妊娠中、旦那に家事を任せるメリット
妊娠中、夫に家事の主導権を渡した経験から、旦那に家事を任せるメリットをご説明します。
メリットは次の5つ。
- 家庭全体の家事能力が上がる
- 出産後も家事分担ができる
- 夫婦の関係性が良くなる
- 出産に向けて一緒に変わっていける
- 料理するようになると、父親としての自覚が芽生えやすい
家庭全体の家事能力が上がる
普段(妊娠前)の家事能力を数字で表した時、妻:10、夫:0だとしましょう。
特につわりの時期はどうしても家事のスピードが落ちるので、
妻の家事能力も7や5に落ちたり、0になったりします。
この時、夫の家事能力が0のままだったら、家庭全体の家事能力が0に近づいていくだけ。
でも、旦那さんが少しずつでも家事を身につけていけば、
家庭全体である程度の家事能力が保てるはずです。
旦那さんの家事能力が0から5、7、8と上がっていけば、
あなたが家事に参加できるようになった時、家庭全体の家事能力はぐんと上がっています。
出産後も家事分担ができる
旦那さんの家事能力が上がれば、今後もずっと家事を分担できます。
特に出産後の女性は赤ちゃんの世話で大忙し!
そんな時に旦那さんが家事をしてくれない人だったら、
一緒にいるのも嫌になってしまうかもしれません。
もちろん、出産後の家事は実母や義母の協力、
家事代行などのサービスに頼る方も多いと思います。
でも、身内とは言え、いつまでも家にいてもらうわけにもいかないですよね。
最初から誰の協力も得られない人もいるでしょう。
家事代行サービスやベビーシッターなども、
よっぽど経済的に余裕がある人でない限り、継続して利用するのは難しいです。
まずは最も身近にいる旦那さんに家事を任せられるのが1番だと思いませんか?
夫婦の関係性が良くなる
旦那さんに家事を任せられるようになると、夫婦の関係性が変わっていきます。
特に共働きの方は

私だって仕事してるのに、なんで旦那は家事をしてくれないのー?
と妊娠前から不満を抱いていた方も多いんじゃないでしょうか。
さらに妊娠して体が思うように動かなくなると、ますます家事をしない旦那への不満が募ります。
でも、家事をしてくれるようになれば、旦那さんへの不満がひとつ減ります。
旦那さんも仕事と家事を両方こなすことで、
今まで妻がどれだけ大変だったかが
痛いほどわかるでしょう。
妻が家事を担ってくれていたことのありがたみに気づき、
「妻が家事をして当たり前」
という態度を改めるはずです。
家事分担ができるようになると、
夫婦の関係が良くなりますよ。
出産に向けて一緒に変わっていける
旦那さんも家事をするようになると、
初めての子育てに向けて一緒にがんばれるようになります。
例えば、女性は妊娠したら働き方や時間の使い方も見直して、
出産に向けてどんどん変わり始めます。
と言うか、変わらざるを得ません。
赤ちゃんの成長のために食べてはいけないもの、してはいけないことも多いですよね。
体だけじゃなく、心も行動も全部ママになる準備を始めます。
一方、男性は妻が妊娠しても何も変わらず、
どこか他人事のような態度を続ける人も多いです。
相変わらず、夜遅くまで飲み歩いたり、休日は自分の趣味に没頭したり……
こういう人って子どもが生まれてからも変わらないかもしれません。
でも、家事を任されることで、旦那さんも働き方や時間の使い方を見直すはずです。
と言うか、見直さないと家事はできないですよね。
仕事の後まっすぐ帰宅して家事をするのが当たり前になっていくでしょう。
料理をするようになると、父親としての自覚が芽生えやすい
私の中で旦那さんに任せるべき家事のナンバーワンは料理です。
全部の家事を任せるのが無理でも、
料理はぜひ旦那さんにやってもらいたいと思います。
なぜなら、料理を作ることで
「自分もお腹の中にいる子どもに栄養を与えている=子育てをしている」
と考えられるようになるからです。
女性は妊娠した時からママになります。
お腹の中で命を守り、栄養を送って赤ちゃんを育てていくので、
出産前から子育てが始まっているようなものです。
一方、男性は自分の胎内で赤ちゃんを育てる女性に比べると、
父親としての自覚が芽生えにくいです。
赤ちゃんのためにできることがなく、
「自分は無力だ」
と感じるのだとか。
でも、料理をするようになると
間接的に赤ちゃんの成長に携わることができます。
私の夫は味付けの濃い炒め物しか作れない人でした。
でも、つわりの時期に料理を任せてみたら、
栄養バランスを考えた、ヘルシーな食事を作ってくれるようになりました。
毎日お腹の赤ちゃんに

お父さんが美味しいご飯作ってくれたよ!
と話しかける私を見て、嬉しそうにしています。
旦那に家事を任せる時のポイント
旦那さんに家事の主導権を渡す時のポイントは次の3つ。
- 「お手伝い」ではなく「自分の仕事」としてやってもらう
- 自分のやり方と違っても怒らない
- 感謝の気持ちを伝える
「お手伝い」ではなく「自分の仕事」としてやってもらう
家事や育児の話になると、
「手伝う」「協力する」などのワードを使う男性が多いですが…
「当事者意識ゼロやん!!」
って思いませんか?
妊娠中は旦那さんに家事の主導権を渡し、
「自分の仕事」としてやってもらいましょう。
出産前後の入院期間は
旦那さんが1人で家のことをやるしかありません。
「家事に協力的な旦那」ではなく
「どんな家事でも1人でできる旦那」を
妊娠初期から育てておきましょう。
自分のやり方と違っても怒らない
毎日の家事はそれぞれが独自の工夫で
上手く進めているものだと思います。
だから、自分のやり方と違って当然です。
最初はあなたがいつもやっているやり方を教えても、
だんだん、旦那さん自身のやり方に変わっていくかもしれません。
もちろん、絶対にやめてほしいことは指摘してもいいです。
例えば、
- 生モノとそれ以外の食材でまな板を使い分ける
- 洗濯物を干す時、下着が目立たないように干す
などは旦那さんにもしっかり覚えてもらいたいですね。
でも、ちょっとした手順の違いなどは
いちいち指摘しない。
ましてや、怒ってしまったら、旦那さんのやる気を削いでしまいます。
「こうした方がいいよ」アドバイスするか、
「こうしてほしいな」とお願いするようにすると、ケンカになりにくいです。
感謝の気持ちを伝える
旦那さんが家事をしてくれるようになったら、
感謝の気持ちを言葉にして伝えるようにしましょう。
今まで旦那さんから感謝されたことがなかったとしても、です。
やっぱり、感謝された方がやる気が出ますよね。

せっかくがんばって家事をやっても、旦那は「ありがとう」も言ってくれない……
こんな不満を抱いていた人も多いでしょう。
だからこそ、あなたは旦那さんに「ありがとう」を言ってください。
感謝の気持ちを伝えることの大切さを
旦那さんにも分かってもらいましょう。
旦那に家事を任せるコツまとめ
旦那さんに家事を任せる時のポイントをおさらいしますね。
- 「お手伝い」ではなく、旦那さん1人でも家事をこなせる状態を目指す
- やり方が違っても怒らない
- 指摘する場合は「こうした方がいいよ」「こうしてほしいな」と伝える
- 「ありがとう」を忘れずに
まずは1番つらい家事から任せてみよう!
家事をどれくらい任せられるかは、
旦那さんの仕事やもともとの家事能力によって違うと思います。
私の夫はマスコミ業界で忙しいものの、
1人暮らしが長かったのである程度の家事はできる人でした。
ずっと実家暮らしで家事経験がない旦那さんの場合、
最初からすべての家事を任せるのは大変かもしれません。
でも、旦那さんも親になるわけですから、
いつまでも「できない」とは言わせないでください。
この機会に自立してもらいましょう。
まずは今1番しんどいと感じる家事から任せてみてください。
旦那さんが家事をこなせるようになれば、
初めての育児も一緒にがんばれる最強のパートナーになりますよ!