今回のテーマは「完全ミルク育児」です。
現在、授乳中のお母さんや出産を控えたプレママさんの中には
授乳の方法で悩んでいる方も多いでしょう。

- 完全母乳だけが正解だと感じる
- ミルクで育つと免疫力が弱く、病気になりやすいと言われた
- ミルクで育った子は発育が悪いらしい
- 母乳が出なかったら……と不安
- 仕事などの関係で完全母乳は難しい
こんな悩みに答えます!
私は第一子妊娠中のプレママですが、
今回は現在30歳の「元赤ちゃん」として完全ミルクで育った結果をご紹介します。
1人でも多くのお母さんが授乳方法の悩みから解放されますように。
- 完全ミルクでも丈夫な子供は育つ
- 完全ミルクで育った子供の病歴・発育状況
- 母乳がいいと言われる理由
- 完全ミルクのメリット・デメリット
完全ミルクでも丈夫な子は育つ
完全ミルクで育てることを全否定するような発言を見かけることがあります。
母乳で育てるかミルクで育てるか、赤ちゃんの一生の基礎となる土台作りを決めることになる。多くの免疫が含まれてる母乳と、ミルクとは全くの別物。赤ちゃんの時にどれだけしっかりと基礎を作るかで、その後の感染症の罹患率など多くの健康状態が変わる。そんなこともわかってミルクを選んでるのかな?
— 助産師:太田敏枝 (@salon_oo) August 12, 2019
でも、完全ミルクで育っても丈夫な子供はたくさんいます。
私がその1人です。
もちろん、母乳には素晴らしい栄養分が含まれていますが、

完全ミルクで育てたら、
大人になっても完全母乳の子と差がつくかも……
なんてことは考えないでください。
完全ミルクで育った元赤ちゃん(30)です
私は平成元年生まれで30歳の元赤ちゃんです。
妊娠が分かった時、母に

あんたは完全ミルクで育ったtけど、病気ひとつしたことないやろ?
もし、母乳が出なくても気にしなくていいよ。
『私ミルクで育ったけど元気です!』って堂々としときなさい。
と言われました。
あまり母乳が出なかった母
私は両親にとっての第二子です。
母は姉を生んだ時は母乳が出たそうですが、
私を生んだ時は最初の少ししか母乳が出なかったと言っていました。
仕事と育児を両立するためでもあった
実家は代々店を経営しており、母は退院後すぐに仕事復帰させられたようです。
母乳が出ても、出なくても、仕事と育児を両立するには
完全ミルクの方が都合が良かったのでしょう。
完全ミルクで育った子供の病歴は?

完全ミルクで育った子供=私の30年の病歴を振り返ってみました。
病気がちな子供だったのでは?
母が言っていたように
大きな病気にはかかったことがありません。
・高熱で寝込んだことがない
・小学校の体育は冬でも半袖半パンの元気っ子
・中学校3年間は無遅刻無欠席の皆勤賞
インフルエンザなどの流行り病は?
毎年大流行しているインフルエンザにも
30年間1度もなったことがありません。
私の前職は新聞記者。
記者は小学校や幼稚園などに出入りする頻度が高く、
子供たちの間で流行っている病気をもらってくる人が多いですが、
私は感染したことがないです。
完全ミルクで育っても30年間病気知らず
完全ミルクで育った私ですが、30年間病気らしい病気をしたことがありません。
社会人になってからは風邪すらも引いてないです。
ちなみに、食べ物のアレルギーもありません。
完全ミルクで育った子供の発育状況は?
次に完全ミルクで育った赤ちゃん=私の発育状況を公開します。
- 父の身長165cm、母155cmに対して161cmまで成長
- 保育園時代から身長高め
- 小中学校では身長順で並ぶといつも高い方
- 大学に入学してからも身長が伸びた
日本人女性の平均身長は158cmなので、少し大きめです。
小柄で華奢な両親から生まれた娘にしてはかなり発育の良い子供でした。
初経が来るのも早かったです。
完全ミルクで育った子供の体力は?
やせ型ではありますが、体力はある方だと思います。
- 子供時代は父と山登り
- 小学校時代は学校代表で駅伝に出場
- 中学校時代は剣道部
- 学生時代のバイトはイベントスタッフ&着ぐるみショーの役者
- 記者時代は一眼レフカメラと脚立を常に持参
仕事は肉体労働ばっかりしてますね。
とにかく体は丈夫です!
「母乳がいい」のは本当

この記事は母乳育児を否定するものではありません。
やっぱり母乳には豊富な栄養が含まれているのは真実です。
最近、産婦人科の母親学級で母乳のパワーについて勉強してきました。
助産師さんから聞いた母乳に関する知識をご紹介します。
母乳に含まれるたんぱく質が赤ちゃんにぴったり
赤ちゃんの発育に欠かせない栄養素のひとつであるたんぱく質。
母乳に含まれているたんぱく質は赤ちゃんの体にもぴったりな成分です。
赤ちゃんはお腹にいる間、お母さんから栄養をもらって成長するので、
お母さんの体で作られた栄養分が1番体に合うのは納得ですよね。
一方、ミルクに含まれるたんぱく質は牛由来のものなので、
人間の体にはない種類のたんぱく質です。
牛由来のたんぱく質は消化する力が未熟な赤ちゃんには消化しづらいと言われています。
でも、最近のミルクは母乳と同じくらいしやすいように改良されているようです。
母乳を吸うことで赤ちゃんのあごが発達する
母乳はただおっぱいに吸い付いただけでは出てきません。
しっかり口にくわえて乳首をしごくようにして、やっと母乳を飲むことができるそうです。
母乳を一生懸命飲むことで赤ちゃんのあごは発達していきます。
でも、最近の哺乳瓶は乳首と同じようにあごの発達を促す造りになっているものが多いそうです。
免疫力をつけたいなら「初乳」が重要
出産後、数日間の母乳は「初乳」と呼ばれ、黄色もしくは透明のトロリとした液体だそうです。
この初乳こそが、免疫力をつけるために重要だと言われています。
なぜなら、 初乳に含まれる免疫グロプリンという抗体物質は、
その後に出る通常の母乳の10~100倍だからです。
ですから、完全ミルクで育てる場合にも初乳はしっかり飲ませましょう!
完全ミルク育児のメリット・デメリット
完全ミルク育児を選ぶなら、メリット・デメリットを押えておきましょう。
ミルクはママ以外でも授乳ができる
- 赤ちゃんがどれくらいミルクを飲んだかがわかる
- ママ以外でも授乳できる
- 授乳する場所を選ばない
- ママの食事制限がない
完全母乳で育てようとすると、ママは赤ちゃんから離れることができません。
でも、ミルクなら誰でも授乳できるので体力的にも精神的にもママの負担が軽くなります。
外出先で母乳を与えようとすると、授乳室など人目のない場所を探さなければなりません。
でも、哺乳瓶なら人目を気にせず授乳ができます。
ミルクは授乳の度に作らなければならない
- ミルク代がかかる
- 出産後の子宮の戻り(子宮復古)が遅くなる傾向にある
- 外出時の荷物がかさばる
- 授乳のたびにミルクを作る手間がかかる
赤ちゃんにおっぱいを吸われることは子宮の収縮を促し、出産後の子宮を元に戻す働きがあります。
ミルクで育てると乳首への刺激が少なく、子宮の戻りが遅れる傾向にあるそうです。
夜中に赤ちゃんが泣いた時、母乳であればすぐに与えることができますが
ミルクはその度に作らなければなりません。
母乳育児にもメリット・デメリットがある
ミルク育児と同様、母乳育児にもメリット・デメリットがあります。
ですから、どちらの授乳方法が優れていて、もう一方が劣っているわけではありません。
完全ミルク育児でも大丈夫

母乳育児にいいところがたくさんあるように、ミルク育児にもいいところがたくさんあります。
母乳で育てることにこだわってストレスや悩みを抱えるよりも、
ミルク育児のいいことろを思いっきり享受して
その分子供と楽しい時間を過ごしましょう!!