妊娠中はさまざまなマイナートラブルに悩まされるものです。

- 便秘気味でつらい
- お通じのたびに痛み・出血がある
- どうやら痔になったかもしれない
こんなお悩みに答えます。
私も妊娠初期に排便が困難になり、いきなり痔を発症しました。
今回は便秘と痔に苦しんだ体験と、悪化防止のためにしていることをご紹介します。
便秘ではないけど、便が硬いことはあった
妊娠すると便秘になりやすいそうです。
原因は
- 女性ホルモンの一種「プロゲステロン」の活性化で筋肉が緩み、腸の機能が低下する
- 子宮が大きくなるにつれて大腸が圧迫される
- つわりによる体調不良や安全のために運動の機会が減り、お腹の筋力が弱くなる
などが挙げられます。
私の場合、妊娠してからお通じの頻度が変わった実感もなく、便秘とは思っていませんでした。
3日以上お通じがなければ「便秘かも」と思っていたかもしれませんが、
ほぼ毎日、空いても1日のペースでお通じがあったからです。
ただ、たまに硬い便が出ることがありました。
妊娠してからよく出るようになった、とは思わなかったので最初はあまり気にしていませんでした。
>あまり気にしていなかった排便後の出血>
排便の後、少し出血するようになりました。ほぼ毎回です。
少量の出血で座っている時に痛むわけでもなかったので、最初は気にしていませんでした。
妊娠前にも排便後に出血したことはあったので「誰でもこれくらいの出血はあるだろう」
くらいの認識だったのです。
トイレで長時間の格闘、そして・・・・・・
ある休日の朝、トイレから出られなくなりました。
便が硬くて硬くて、どうやっても出てくれないのです。
何十分かけていきんでも、出口に留まったまんま。
結局、2時間近く水を飲んだり牛乳を飲んだりして何度もトライしました。
それでやっと用を足せたのですが・・・・・・・
出てしまったんです。
内痔核が。
つまり、いぼ痔です。
出産の時にいぼ痔が出たという方の話は聞いたことがあったのですが、

私、まだまだ妊娠初期なのに、もう出たよ……
とショックを受けました。
これは病院に行くべきか。もし手術が必要って言われたらどうしよう。
不安で泣きそうでした。
いぼ痔が飛び出たことを助産師さんに相談した
ちょうど、その日の午後に産婦人科で母親学級があったので、終わってから助産師さんに相談しました。
妊娠初期にいきなり下半身のトラブルを抱えてしまって、「この先本当に大丈夫なんだろうか」
と泣きそうでした。
相談した助産師さんに

大丈夫!私もいぼ痔です!
と言われ、拍子抜け。
痔はまったく珍しい症状(病気?)ではないんですね。
妊娠中の便秘や痔は産婦人科で相談を
助産師さんによると、飛び出したいぼ痔は自分で押し込んで、痛くなければ様子見でOKとのことでした。
痔で肛門に痛みがある場合や便秘がきつい場合は、
産婦人科でも痔のための塗り薬や便秘防止の飲み薬などを出してもらえるそうです。
自己判断で肛門科などにかかる前に、助産師さんに相談してみてよかった!
妊娠中の便秘や痔は多くの方が経験されることなので、恥ずかしがらず産婦人科で相談しましょう。
痔の悪化を防ぐ!便秘防止のために気をつけている些細なこと
痔の治療は軽度の場合、まずは便秘の解消から始めると聞きました。
溜め込んで硬くなった便を出すたびに、痔は悪化してしまいますからね。
便秘防止には食生活や生活習慣の見直しが大切です。
私は今のところひどい便秘ではないので、ちょっとしたことに気をつけている程度です。
それでも排便後に出血することはなくなりました。あれ以来、いぼ痔が飛び出すこともありません。
痔の悪化と便秘を防ぐために始めた些細なことをご紹介します。
こまめに水分補給をする
妊娠すると子宮が大きくになるにつれて膀胱が圧迫され、頻尿になりやすくなります。
さらに、冬の寒い時期はただでさえトイレが近くなるので、どうしても水分を控えがちになりますよね。
私も仕事中は水筒の温かいお茶をちびちび飲む程度でした。
最近はミネラルウォーターのペットボトル(500ml)も持ち歩き、のどが渇く前に飲むようにしています。
できるだけ歩く
便秘防止には運動不足解消も効果的だそうです。
私の場合はいつもよりたくさん歩くように心がけています。
例えば、
- 仕事の休み時間は外に出て周辺を散歩する
- 仕事の帰りは少し先の駅まで歩いてから電車に乗る
- 休日は歩いていける距離にある図書館やパン屋さんなどに行ってみる
たったこれだけですが、全く歩かないよりは便秘になりにくいです。
体(特に下半身)が冷えないように気をつける
「冷えは大敵」とよく言われますが、妊娠中は特に気をつけなければなりません。
冷えは便秘の原因にもなりますし、むくみやお腹の張りにもつながります。
冬場はもちろん、夏場も冷房で体が冷えやすくなるので、年中冷えには注意したいものです。
私がしている冷え対策は些細なことばかりですが
- 仕事中も家でくつろいでいる時も、レッグウォーマーとひざ掛けを欠かさない
- 冷えとり靴下を履く
- できるだけ毎日湯船に浸かって体を温める
など。
もともと暑がりなので今までは冷えに対して無頓着でした。
少し意識を変えるだけで体を冷えから守ることができます。
痔はありふれた病気!1人で悩まないで
「痔の薬」と言えば、ほとんどの方が同じ商品名を言えると思います。
子どもの頃は「痔=恥ずかしい病気」のイメージがあり、

なんで痔の薬のCMが堂々と放送されているんだろう
と疑問に思っていました。
でも、痔の薬が有名なのは痔がありふれた病気だからだったんですね。
妊娠中は特に身近な病気になります。
痔から自分を守るには便秘にならないように注意することが大切です。
もし、つらい便秘や痔になってしまったら、恥ずかしがらずに産婦人科で相談しましょう。
便秘や痔に悩む妊婦さんは多いので、産婦人科の先生も慣れていらっしゃいます。
妊娠中はあまり心配事を増やしたくないものです。
あまり深刻に考えすぎず、日常生活のちょっとした心がけで便秘と痔の悪化を防ぎましょう!